無料開業サービスで注意すべきこと
今は無料でネットショップが開業できるサービスもたくさんあります。
初期費用だけが無料で月額費用は数千円かかるもの、初期費用も月額費用も無料のものもあります。
費用をまったくかけずに運用することも不可能ではありませんが、商品登録点数が10点まで、SEO管理機能がついていない、フリーページは作成できない、スマホには対応していない、など制限が多いです。
趣味の範囲で開業してみる、あるいは試しに使い勝手を確認してみるといった使い方が適当でしょう。
もし無料で限界を感じた場合は、有料サービスに申し込めば良いだけです。
それでも毎月のスマホ代よりは安く運用できることが多いです。
また月額無料とは「システム利用料が無料」という意味で掲げられていることがほとんどです。
実際には、クレジットカード決済の決済手数料やプロモーション費用はかかります。
いろいろな点で無料であれば、大手ショッピングモールや有料ECサイトより少ないリスクではじめられるのは確かです。
しかし、費用の点でノーリスクであっても、他にリスクがあっては意味がありません。
一番注意しなくてはいけないのは、「セキュリティー」です。
ネットショップにおいて、セキュリティーは顧客の個人情報を守るため、また信頼できるショップであることの証ともなる重要なものです。
パソコンの知識がそうなくてもネットショップが簡単に開ける時代、知らない間に顧客情報が漏洩していたとなれば、その責任は計り知れないほど大きなものになります。
消費者も個人情報漏洩に関してはデリケートになっていますので、完全無料でネットショップが開けるという謳い文句だけに気を取られないよう、必ずSSL暗号化対応サービスかどうかを確認しましょう。
SSLとはウェブサイトから送受信される個人情報や決済情報などを「暗号化」し送受信できる仕組みです。
SSLが利用されているページは、「https://」となり、ブラウザに鍵マークがつきます。
個人名や住所、電話番号もそうですが、特にクレジットカード番号は大きな損害に直結しますから、しっかり確認しましょう。
また、ネットショップの運営で使用する予定のパソコンのセキュリティーも大切です。
万が一ウイルスに感染してしまったら運営どころではありませんし、顧客情報や売上げ管理ファイル、商品画像データ等も一瞬で失うことになります。
ウイルス対策ソフトを入れることはもちろんですが、データのバックアップはこまめに取るようにしましょう。
また、ある日突然電源が入らなくなったときのために、できればパソコンは2台用意しましょう。